2018.03.05

【イベントレポート】日本初!アトツギによるアトツギのための「アトツギソン」開催!

こんにちは!私自身も実家が米屋なアトツギ娘、林です!

 

ついにこの日がやってきました……

2月23日から3日間かけて開催された「アトツギソン!」。

家業×イノベーションでわくわくすることを始めよう、をコンセプトに、“34歳未満”の家業を持つアトツギやアトツギ候補のためのアイディアソンイベントです。

 

その最終発表が、いよいよ大阪イノベーションハブ(以下、OIH)で始まります!

 


「アトツギソン」とは?
34歳未満のアトツギ(まだ継いでなくても継ぐことを決めてなくてもOK!)が金曜の夜から日曜日まで、家業の経営資源を活用した新しいビジネスアイデアを考え抜く3日間耐久レース。

日本初、いや、世界初のアトツギのためのアイディアソンイベントです!

イベントは、3日間のスケジュールで構成されています。

<DAY1> 3名以上でチームビルディングとビジネスアイデアの発表。

<DAY2> 各チームでビジネスプランを練り上げる。
この日には、アトツギベンチャーの先輩経営者がコーチとして参加してくれました。

 

 

<DAY3> 100人以上の観客の前で、ビジネスアイデアをピッチ。
著名な起業家、アトツギベンチャー経営者などが審査員となって優勝チームを決定。
入賞チームには豪華景品が授与されます。

 

☆どんなイベントなのか、詳細はこちらをクリック☆
 https://next-innovation.go.jp/renovator/eventpost/atotugithon/


 

 

個人的には、ANA社からの10万円分の航空券や、ロート製薬社からの賞金5万円といった豪華賞品が用意されていただけに、参加者のビジネスプラン作成へのモチベーションも高かったのではないかと感じました。

 

それでは、当日のスケジュールに沿って、DAY1・DAY2の集大成であるビジネスプランを発表するDAY3をレポートしたいと思います!

 

◆2月25日 「アトツギソン」<DAY3>@OIH

 

■9:00 開場

朝9時、挑戦者がパラパラと集まり始めました。

挑戦者の皆さんは参加して3日目。どのチームも連日22時を過ぎる、夜遅くの解散でした。
集中が必要かつ長丁場なイベントだけに、睡眠不足気味の人も少なくなく・・・、顔には少し疲れが見られます。


▲前日からほぼ夜通しディスカッションをしていたチームも。

 

■10:00 ファシリテーション

関西大学梅田キャンパスKANDAI Me RISE(以下、Me RISE)の財前英司 氏によるファシリテーションが始まります。当日のスケジュールなどを説明しました。

ファシリテーションの後は、チーム各々でビジネスプランのブラッシュアップ。
この日はイベント期間中に向き合い続けたビジネスプランの集大成を、審査員や観客にぶつける日です。その表情は、いっそう真剣なまなざしに。

 

お昼の時間には、ランチをテイクアウトして会場内でディスカッションしながら食べるチームや、はたまた外に出てリフレッシュをするチームも。

イベント初日は、はじめて会う人ばかりで初対面同士の遠慮が目立っていましたが、今ではすっかり打ち解けた様子。

プレゼンテーションを前に緊張の雰囲気がある中にも、チームの仲間で会話を楽しむ和やかなムードがそこにはありました。

 

 

■15:30審査員打ち合わせ

朝9時から始まったDAY3もあっという間に時間が過ぎ、続々と審査員が会場入り。

 

注目の審査員は

ChatWork株式会社 CEO 山本敏行氏

株式会社大都 代表取締役 山田岳人氏

そして、本イベント及びベンチャー型事業承継の仕掛け人である、我らがゴット・マザー

大阪イノベーションハブ チーフプロデューサー 山野千枝

 

この3名が結集しました!

 

実績はもちろんのこと経験も豊富な豪華メンバーが集結し、審査を行います。

 

 

 

■16:00最終プレゼン&審査員による質疑応答

 

そして!

ついに!!!

 

 

やってきました!各チームのアイディア発表の時間です。

 

挑戦者たちが3日間かけて作り上げたビジネスプランを見るために、100人近くの観客や多くのメディアが会場に駆けつけました。観覧者の多さに、世間からのアトツギへの注目度の高さが伺えます。


▲今回はたくさんの企業からも協賛をいただきました!

 

会場の前方に座る挑戦者たちの面持ちは、「ようやく自分たちが作り上げたアイディアを発表できるのだ」という意気込みと緊張が感じられるほど、真剣そのもの。

詰めかける観覧者と、緊張の面持ちで最終準備をしている参加者を前に、運営スタッフにも緊張が走ります。

3日間という短いようだけれど濃密な時間を共にした挑戦者と運営スタッフの間にも心地よい連携ムードが流れていました。

 

会場も満席となり、いよいよ最終プレゼンのスタートです。

与えられた時間は、1チームごとにプレゼンが4分、質疑応答に2分。合計6分の間に、チーム全員の思いがぶつけられます。

アトツギによるアイデアソンという過去に例を見ない新しい企画なだけに、オーディエンスも興味津々の様子。

 

 

発表は10チーム。

 

トップバッターのチームメンバーの顔には緊張が浮かぶものの、全力をつぎ込んだプレゼンの発表を前に自信と熱意に満ち溢れていました。

 

まずはチーム名とメンバーの自己紹介から始まり、続いて発表となります。

 

メンバーの家業と関連づけたビジネスプランが1つ、また1つと紹介されていきます。チームごとに全く違うアイデアです。

中には、実際に路上アンケートを元にプランを練ったチームも。

発表時間4分では足りないぐらい、濃縮されたビジネスプランが出揃いました!

 

そして、質疑応答。

 

ときどき笑みを浮かべながら興味深かげにプレゼンを聴いていた審査員も、質問タイムでは表情が一転。歯に衣着せぬ鋭い質問を挑戦者に投げかけます。

 

中でも多かったのが、「既に類似する既存ビジネスがあるのではないか?」というコメント。経験とビジネスの造詣が深い審査員だからこその質問が繰り出されました。

 

大物経営者たちを前に、挑戦者のビジネスプランが次々と審査されていきます。

 

10チーム全ての発表が終了し、挑戦者たちも、プレゼンをやり遂げたという安堵の表情に。

 

 

■17:00審査&休憩

 

■17:30結果発表!

 

待ちに待った結果発表。
期待と不安の入り混じった表情で、発表が行われるスクリーンを見つめます。

 

まずは特別賞の発表から!

 

<ツクリエ賞>

東梅田で来春開業するコワーキングスペースを半年間無料で利用できる権利


▲チーム:グローバルファイティング
テーマは「有名メーカーB級品に加工を施しリブランディングしたアパレル製品を海外で販売」

 

<ChatWork賞>

パーソナルプラン永年無料券&山本社長とランチできる権利


▲チーム:mow(アイスじゃないです)、
テーマは「ドローンを使った害獣駆除サービス」

 

<大都賞>

DIY工具セット&DIY FACTORY無料券


▲チーム:Cultive HOME、
テーマは「地域の空き家と子どもが巣立った主婦の力を活用した「オカン食堂」の運営」

どれもスペシャルな賞!ChatWork社からの賞に至っては、なんと永年無料!
(他ではなかなか見られないレアな賞ばかりで私が欲しいくらい!)

 

 

特別賞をゲットしたチームメンバー、すっごく嬉しそう!

 

 

最後は、待ちに待った最優秀賞の発表です。

 

優勝は・・・

 

 

 

じゃかじゃかじゃん!

 

「工具シェアリングサービス」を発表した、町工場のアトツギ3人組のチームNo Ideaです!

 

おめでとうございます!

 

チームメンバー全員、こぼれるほどの満面の笑みを浮かべての最優秀賞受賞でした!!

 

惜しくも受賞を逃したアトツギたちから、3日間共にやり切った仲間へ心のこもった拍手が送られました。

 

最後は全員で記念撮影!

 

■17:50ベンチャー型事業継承経営者によるキーノートセッション

 

プレゼン発表が終わった後は、審査員3名によるキーノートセッションが開催されました。

 

 

■19:00懇親会

緊張から解放されたアトツギたち、もしかしたらイベント中で一番盛り上がった時間だったのではないでしょうか。

用意されたオードブルとドリンクを手に、参加者や観覧者同士でワイワイと大盛り上がり!

3日間の感想やアトツギあるあるだけでなく、これから挑戦したいことなど、話しても話し足りない様子。

会場の全員に、アイデアソンをやり切ったという自信や充足感、そして、3日間苦楽を共にした仲間同士の連帯感が感じられました。

 

 


 

<本イベントに参加して. . .>

まず、第一印象が「こんなに沢山のアトツギが世の中に存在したのか」ということ。

私自身もアトツギの1人ですが、大学の授業で参加していた「後継者ゼミ(※1.)」のメンバー以外、アトツギの友人はいませんでした。

それだけに、このイベントで集まった40人近くの後継者たちを前に圧倒されたと同時に、年代が近く、似た境遇の方々と知り合えたことで思いを共有できるという親近感と安心感を覚えました。

睡眠時間を削りながらも、缶詰め状態でアイデアを練り上げた挑戦者のみなさん! 3日間お疲れ様でした!

 

 

※1. 関西学院大学と関西大学で開催されている、家業の後継者を対象とした講義。メイン講師は、今大会の審査員でもあった山野千枝。

 

<参加者の皆さん、お疲れ様でした!>

 

 

 

りんりん(林佑美)

りんりん(林佑美)

1994年生まれ。家業は米屋のアトツギ娘と謳っているが、実家が米屋を始めたのはつい最近。 燃料販売業を営んでいた家業が、石油業界の斜陽化に伴い米事業を立ち上げた。 50代半ばで新しいことを始めるチャレンジャーな父と、それを支える母の慈愛には頭が上がらない。 将来は、父のパワフルさと母の優しさを兼ね備えたサラブレッドになりたい。 2018年春から、東京にてお米のメーカーに就職予定。

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