学生・若者起業の実態
「関西ベンチャーサポーターズ会議分科会(事務局:近畿経済産業局)」では、若者起業家の創出に向けて、関西における起業に関心のある29歳以下の者を対象とした調査を実施しました。本調査では、若者が「起業」を考える上でのテーマ、きっかけ、課題、活用したい支援策等を分析し、今後の方向性を取りまとめました。また、起業に関心のある者だけでなく、すでに起業をした若者起業家のニーズを把握するため、取材を実施しました。
「起業」におけるテーマ・キーワード
「ライフスタイル」、「小売・飲食店舗」が上位「ライフスタイル」「小売・飲食店舗」が上位を占めた。昨年度ベンチャー企業へ実施した調査においては「医療」「IoT」が上位を占めており、結果に差がみられた。
起業を考えるきっかけ
起業意識が高い層については、「自ら事業(イベントを立ち上げた経験)」などの割合が増加「インターネット・SNS等の影響」「先輩・後輩・友人・知人等の周囲の人物の影響」という身近な存在に加え、「金持ちになりたい」が上位を占めた。なお、「起業への意識が高い層」をピックアップした場合、「金持ちになりたい」「インターネット・SNS等の影響」については大幅に割合を減らし、周囲の人物や親族等の影響等身近な存在のほか、経営者・起業家との接点、「自ら事業(イベント)を立ち上げた経験」などの割合が増加。
相談相手・情報入手先
起業家や支援機関に相談、もしくは情報を得ている割合は少ない「友人・知人」「SNS」「親・親族」といった身近な存在が上位を占めた。「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「他の起業家」「起業家コミュニティ」とする割合が増加。ただ、起業意識に限らず、起業家や支援機関に相談、もしくはそこから情報を得ている割合は少ない。
課題(阻害要因)
資金調達や失敗したときのリスク、経営の知識の不足が上位「資金調達」「失敗したときのリスクが大きい」「経営の知識(財務・税務・法務等)が不足」「なんとなく踏み出せない」が上位を占めた。「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「人材が揃わない」とする割合が高く、「失敗したときのリスクが大きい」「なんとなく踏み出せない」とする割合が低い。
取材企業
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株式会社ArchiTech(京都府京都市)
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株式会社アスナロ(大阪府大阪市)
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合同会社ヴァレイ(奈良県北葛城郡)
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株式会社EDEYANS(大阪府大阪市)
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株式会社データグリッド(京都府京都市)
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株式会社Daft(兵庫県神戸市)
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株式会社NEXERA(大阪府西区)
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株式会社Lean on Me(大阪府高槻市)
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株式会社ROC(兵庫県神戸市)